“ポイ捨て増加” 鴨川の河川敷でごみの持ち帰りを呼びかけ

ごみのポイ捨てが減らない京都市中心部の鴨川で、学生たちが河川敷を清掃しながら、飲食をする人たちにごみを持ち帰るよう呼びかけました。

コロナ禍で飲食店でのアルコールの提供が制限されたことなどから、いわゆる「外飲み」とともに、空き缶などのポイ捨てが鴨川の河川敷で増えていて、特に京都市中京区の御池大橋から四条大橋までのエリアがもっとも深刻になっています。
このため、学生たちは月に1度、このエリアで清掃とパトロールに取り組んでいて、22日は7人の学生のほか、京都府と京都市の担当者などが参加しました。
はじめに、企画したボランティア団体の杉江貞昭 事務局長が「夜になったらごみだらけの状態が続いている。多くの市民に現状を知ってほしい」とあいさつしました。
このあと、学生たちは河川敷に捨てられた空き缶やびん、たばこの吸い殻などを拾い、飲食している人たちに、「ごみは持ち帰ってください」と声をかけていました。
1時間ほどの活動で集めたごみは45リットルの袋、5つ分にもなったということです。
参加した同志社大学経済学部2年の向井直哉さんは「『誰かが片づけてくれる』という甘えがあると思うので、意識を変えられるよう働きかけたいです」と話していました。