世界遺産 仁和寺 明王の壁画 5年ぶり特別公開

京都の世界遺産・仁和寺で、江戸時代初期に描かれた、5体の色鮮やかな明王の壁画が5年ぶりに特別公開されています。

京都市右京区にある仁和寺の金堂は、江戸時代初期に京都御所の建物を移築したもので、国宝に指定されています。
中には本尊の阿弥陀如来像(あみだにょらいぞう)が安置されていて、その裏側の壁には不動明王を中心に5体の明王がそれぞれ描かれています。
壁画は、大きさがいずれも高さ2メートル余り、幅は3メートル前後あり、描かれてからおよそ380年がたち、これまで修復がされていないにもかかわらず、真っ赤な炎や青みがかった肌など鮮やかな色彩が残り、明王の迫力を伝えています。
ふだんは非公開ですが、5年ぶりに特別公開されています。
また、仁和寺では、壁画の特別公開にあわせて中門と金堂を結ぶ参道の夜間のライトアップや、人工の霧を発生させて「雲海」に見立てる演出も行っています。
特別公開とライトアップはいずれも来月(12月)3日までで、ライトアップは週末を中心に、午後6時半から午後9時まで行われます。