電子部品大手ニデックの中間決算 売り上げ・利益とも過去最高

京都市に本社がある電子部品大手「ニデック」が23日に発表した中間決算は、売り上げ、利益ともに、この時期として過去最高になりました。
発電機向けの大型モーターの販売が好調だったほか、円安で収益が押し上げられたことなどが主な要因だとしています。

ニデックが発表したことし4月から先月(9月)までのグループ全体の決算は、前の年の同じ時期と比べて▼売り上げが2.6%増えて1兆1606億円余り▼最終的な利益は22.4%増えて1060億円余りとなり、いずれもこの時期としては過去最高となりました。
これは▼パソコンやスマートフォン向けの精密小型モーターの需要が落ち着いた一方、発電機やエレベーター向けの大型モーターの販売が好調だったほか▼円安の影響で収益が押し上げられたことなどが、主な要因だとしています。
ニデックの佐村彰宣常務は、大阪市内で開いた記者会見で「固定費の削減や販売価格の是正などに取り組んだ結果、増収増益の基調を維持した。一方、中国のEV市場は需要状況が変わり、競争も非常に激しくなっているので、コスト面などで対応をしていきたい」と述べました。