スポーツ団体“向日町競輪場敷地内にアリーナを” 府に要望書

京都府が府内で新たに建設を検討している大規模な屋内スポーツ施設について、19日、府内のスポーツ団体が向日市にある競輪場の敷地内に整備するよう要望書を提出しました。

京都府には大規模な屋内スポーツ施設、いわゆる「アリーナ」が少なく、府は、▼京都市左京区にある府立大学の体育館を大規模なものに建て替えるか、▼向日市にある向日町競輪場の敷地内に新たに建設するか、この2つの案で検討を進めています。
こうした中、19日、京都府バレーボール協会など府内の6つの屋内スポーツの団体の代表者が京都府庁を訪れ、府が検討している2つの案のうち、向日町競輪場の敷地内にアリーナを整備するよう求める要望書を西脇知事に提出しました。
6団体を代表して京都府バレーボール協会の渡辺勝名誉会長が「いままでも人が集まっている競輪場の敷地であれば、周辺住民への問題もない。早く建設に着手してほしい」と求めると、西脇知事は「候補地のメリットや課題を見極めながらスピード感を持って検討したい」と応じていました。
渡辺名誉会長は「府内で大きなイベントをやろうとすると、いつも観客席数の少なさが問題になる。1万人規模のアリーナが京都に必要で、早く整備してもらいたい」と話していました。
京都府は今後、有識者などからも意見を聞いたうえで、建設場所を判断することになります。