京都府の最低賃金6日から1008円に 労働局職員が街頭啓発

京都府の最低賃金が6日から、時給1008円に引き上げられることになり、周知のため京都労働局の職員たちが、京都市中心部で呼びかけを行いました。

最低賃金は、企業や個人事業主が従業員に最低限、支払わなければならない賃金で、都道府県ごとに設定されています。
京都府の最低賃金については、労使の代表でつくる京都労働局の審議会がことし8月、これまでよりも40円引き上げる時給1008円にすることを答申していました。
6日から適用されるのを前に、広く府民に知ってもらおうと、京都市中京区の烏丸御池交差点で、労働局の職員たちが街頭啓発を行いました。
職員たちは、信号を待つ人や、地下鉄の出入り口から出てくる人たちに、「あすから最低賃金が引き上げられます」と声をかけ、ティッシュを手渡していました。
労働基準監督署によりますと、最低賃金は法律に基づいていて、6日以降の給与に反映しなかった場合は、指導を受けることになるということです。
京都労働局の赤松俊彦局長は、「原油高など、生産コストが増える中での大幅な引き上げとなり、人件費への懸念が高まっている中小企業も多いが、国の助成制度などを活用して最低賃金はしっかり守ってほしい」と話していました。