法然一周忌で作られた阿弥陀如来像 総本山の知恩院で特別公開

浄土宗を開いた法然の一周忌のために作られ、ふだんは非公開の仏像の特別公開が、京都市の知恩院で2日から始まりました。

京都市東山区にある浄土宗の総本山の知恩院で特別公開が始まったのは、「阿弥陀如来立像(あみだにょらいりゅうぞう)」です。
「阿弥陀如来立像」は、浄土宗を開いた法然の一周忌にあわせて弟子の指示で作られた鎌倉時代のもので、高さが1メートルほどで、国の重要文化財に指定され、ふだんは京都国立博物館に保管されて、非公開となっています。
知恩院では、来年(2024年)、法然が浄土宗を開いてから850年になることを祝って、国宝の御影堂で公開され、2日は長野市にある善光寺の僧侶や信徒など、あわせておよそ500人がお経を唱えていました。
特別公開が行われる期間は、大本山と呼ばれる7つの寺院が日替わりで法要を行うということです。
浄土宗の川中光教 宗務総長は「貴重な仏像が博物館にずっとしまわれたままではもったいないので、この機会にお参りしてもらえればうれしいです」と話しています。
「阿弥陀如来立像」の特別公開は今月(10月)9日まで行われ、一般の人も見ることができるということです。