運転手確保に危機感 西日本ジェイアールバスが京都で説明会

バスの運転手の不足が全国的に深刻化するなか、大阪市のバス会社は運転手の働き方などを知ってもらい、多くの採用につなげようと京都市内で会社説明会を開きました。

会社説明会を開いたのは、京都などで路線バスを運行する「西日本ジェイアールバス」です。
25日の説明会には、運転手の仕事に関心がある9人が参加し、まず、バスの運行ルートや入社後の研修制度などについて担当者から説明を受けました。
続いて、参加者は練習用の車両に乗り込み、運転席でミラーの位置を確認したり扉を開閉したりするなど操作を体験していました。
バスの運転手不足は全国的に深刻化していて、大阪でも今月(9月)、富田林市などを走る「金剛バス」の廃止が発表されるなど、各地で路線の廃止や便数の減少が相次いでいます。
この会社には運転手がおよそ400人いますが、路線バスの増便や貸し切りバスの需要の増加に対応しきれなくなりつつあり、運転手の確保が急務になっているということです。
会社では、バスの運転免許を取得する際の費用を負担するなど、待遇面の改善を通して人材確保につなげたいとしています。
西日本ジェイアールバス勤労厚生課の吉見治男 課長は「人材確保に危機感を感じて、初めて説明会を開催しました。運転手の仕事を身近に感じてもらって、一緒に働いてほしいです」と話していました。