京都の歴史を身近に 高瀬川で陶磁器のかけら探す催し

京都市中心部を流れる高瀬川の川底から、江戸時代以降に捨てられたとみられる陶磁器のかけらを見つけようという催しが行われました。

京都市の鴨川の西側を流れる高瀬川は、江戸時代、物資輸送のため、京都の中心部と伏見の間で開かれた運河です。
地元の魅力を伝える活動を行う市民団体によりますと、高瀬川では、江戸時代以降に捨てられたとみられる陶磁器の破片が数多く残っていて、17日は、身近な歴史に親しんでもらおうと、川の中でかけらを探す催しが行われました。
親子連れなどおよそ20人が参加し、京都市下京区の浅瀬にサンダル履きで入りました。
そして、足首まで水につかりながら手や網を使って川底を探すと、30分ほどで両手いっぱいになるほどのかけらを拾い集めました。
考古学を研究しているという男性によりますと、見つかったのは、茶わんやすり鉢、それに人形の一部などとみられるということです。
京都市内から参加した小学生の姉妹は「キラキラしたかけらを見つけました。川に入って、こんなものを拾ったのは初めてなので、楽しかったです」と話していました。
主催した市民団体の前川八洲男事務局長は「400年以上の歴史を身近に感じてもらいたいと願っています。楽しそうに探してくれたのでよかったです」と話していました。