職人の技が身近に 京都伝統産業ミュージアムがリニューアル
京都市の京都伝統産業ミュージアムがリニューアルされ、京都の伝統産業の活性化の拠点として期待されています。
京都市左京区の「みやこメッセ」にある「京都伝統産業ミュージアム」は京都の伝統産業を広く知ってもらう拠点になっています。
これまで入場料は無料でしたが、今月から有料になり、それに伴って常設展示や実演コーナーを大幅にリニューアルしました。
展示は、京瓦や扇子など京都の伝統工芸品が74品目およそ500点が展示されていて、季節ごとに展示品を入れ替えて、魅力を発信するということです。
さらに、職人が実演するコーナーでは、これまでは週末だけ行われていましたが、毎日、実施されるようになり、14日は「和ろうそく」の絵付け職人による実演が行われていました。
そして、「新時代の工芸コーナー」というエリアも設けられ、漆塗りのサーフボードや自転車なども展示されていて、伝統工芸の新しい挑戦を見てもらえるようにしています。
愛知県から訪れた60代の男性は「様々な伝統工芸品を見ることができて非常に楽しかった」と話していました。
また、ブラジルから訪れた20代の男性は「日本の伝統工芸品はとてもクールです」と話していました。
集まった入場料は、展示品の企画開発や実演する職人への日当に当てられる事になっていて、大学生以上の大人が500円などとなっています。
また、京都市内の在住の小中学校や高校の生徒、それに70歳以上の人などは無料で、和服で訪れた人も入館料は無料になります。
京都伝統産業ミュージアムの八田誠治館長は「地元の方からは有料なんですかという声をよく聞きました。京都が日本の文化を支えるカギだと思って伝統産業・伝統文化を京都から発信していきたいです」と話していました。
ミュージアムによりますと、ことしは年間4万人の来館者を目指すということです。