去年の京都市内のホテル客室稼働率 コロナ禍以降初の5割超

去年の京都市内の主なホテルの客室稼働率は、前の年を20ポイント余り上回り、コロナ禍以降初めて50%を超えたことが京都市観光協会のまとめでわかりました。
この調査は京都市観光協会が、市内116の主要なホテルを対象に行ったものです。

それによりますと、京都市の主要なホテルの去年1年間の客室の稼働率は52.5%と、前の年を22.3ポイント上回り、新型コロナが流行する前の2019年より後としては初めて50%を超えました。
また、延べの宿泊数は589万9000泊余りで、前の年のおよそ2倍となっています。
京都市観光協会は、行動制限や入国制限が緩和され、観光客が増加したことが背景にあるとしています。
一方、ことし1月に宿泊施設を対象に行ったアンケートでは、人手不足の影響で予約の受け付けを少なく抑えていると答えた施設が3割を超えているということで、ホテル側の受け入れ体制の整備が課題となっています。
今後の動向について京都市観光協会は「回復傾向は続いているが、ホテルの宿泊価格が上昇していることや物価高によって伸び悩むことも予想され、コロナ前の水準にまで戻るのにはまだ時間がかかるだろう」と話しています。