「環境問題にも関心を」 小学校で間伐材利用の給食用食器導入

子どもたちに環境問題について考えてもらおうと、福知山市の小学校では、4日から、地元で出る間伐材から作られた給食用の器を使い始めました。

この食器は、福知山市と大手電機メーカーが、地元で出た間伐材を原料に作ったもので、プラスチックなどに比べて、石油の消費量が抑えられているということです。
2学期の給食が始まった4日から、市内のすべての小中学校で使われることになり、このうち惇明小学校では6年生およそ90人が、担任から木は間伐することで根が張り、土砂崩れなどの災害を防ぐことにつながるという説明を受けました。
またメーカーの担当者も訪れ、6か月かけてプラスチックと同程度の強度と軽さ、それに耐熱性をもつ食器ができたと紹介すると、児童たちは興味深そうに聞き入っていました。
そして市やメーカーの代表から、児童に食器が引き渡され、さっそく給食のカレーを一緒に食べていました。
6年生の児童は「プラスチックの食器に比べてざらざらしていたけど、軽くて使いやすい。間伐材がほかにどんなことに使えるのか興味を持ちました」と話していました。
福知山市の大橋一夫 市長は、「福知山市も水害が多いので、給食の食器を通して、気候変動や環境問題を身近に考えてほしい」と話していました。