「裸の写真などを送らないで」 京都府警が動画で啓発

若者などの間で、ネット上で裸の写真などを勝手に公開されるトラブルの相談が増えているとして、京都府警は、みずからの写真などを他人に送らないよう、同世代の大学生が出演して呼びかける啓発動画を制作し、SNSなどで配信を始めました。

配信されているのは、京都府警と京都産業大学の学生が協力して制作した15秒間の動画です。
学生たちが出演し、交際相手に求められて軽い気持ちで性的な写真を自分で撮影して送ったところ、ネット上に流出させられ、友だちのグループで話題になってしまうという内容がまとめられ、最後に、「流出したデータは完全には消せず、裸の画像などは絶対に送らないで」と強く呼びかけています。
動画は、京都府内で「自撮り」とか、「パパ活」などと繰り返し検索し、被害を受ける可能性がある人がユーチューブかインスタグラムを利用した際に、自動的に表示されます。
また、京都府警のユーチューブの公式チャンネルでも視聴できます。
警察によりますと、京都府内では、ネット上やグループの間で、裸の写真などを勝手に公開されたといったトラブルの相談が令和4年の1年間で138件に上り、増加傾向にあるということです。
京都府警人身安全対策課は「交際相手から要求されても、画像を送ったり撮らせたりせず、逆に要求もしない。トラブルに巻き込まれたらすぐに警察に相談してほしい」としています。