京都丹後鉄道利用者増加に向け 府と沿線自治体など計画策定へ

利用者数が低迷している府北部を走る「京都丹後鉄道」について、府や沿線の自治体などでつくる協議会が利用者を増やすための計画を新たに策定していくことになりました。

京都丹後鉄道は、民間企業が運営を担っていて、府北部の舞鶴市や福知山市、兵庫県の豊岡市などであわせて114キロを結んでいます。
沿線の人口減少や新型コロナの影響で利用者数は低迷していて、府によりますと、年間の利用者数の目標の200万人に対して、昨年度は131万人余りにとどまっています。
こうしたことを受けて、府や沿線の市や町、それに鉄道会社などで作る協議会は、このほど経営を安定化するための新たな計画を年内をメドに策定します。
協議会では、▼自治体の地域活性化策と連携した利用者の増加策や▼インバウンドも含めた観光客の利用拡大などを目指す施策を検討して、来年度からおよそ10年間の計画を作ることにしています。
地域の公共交通をめぐっては、利用者数の減少などで事業者の経営状況が厳しくなって存続が危ぶまれる路線も出てきていて、活性化に向けた対策が課題となっています。