京都 五山送り火 16日夜8時から5分おきに点火 準備進む

16日夜、行われる京都のお盆の伝統行事、「五山送り火」を前に火がともされるそれぞれの山では、準備が進められています。

京都の「五山送り火」は、毎年8月16日の夜、京都盆地を囲む5つの山々に文字や形が炎で描かれ、京都市内は送り火を眺める人でにぎわいます。
16日は点火を前に、それぞれの山で準備が進められていて、このうち「大」の字が描かれ、「左大文字」と呼ばれる京都市北区の大文字山では保存会のメンバー50人余りが準備に追われています。
16日は昼すぎから「火床(ひどこ)」と呼ばれる火をともす場所に「まき」を組み立てる作業が行われました。
「まき」には、地元の人や観光客などが願い事を書いていて、メンバーたちは束にしたうえで山の斜面に持ってあがり、全部で53か所ある「火床」に配りました。
そして、崩れないようにバランスに気をつけながら「まき」を高さ1メートルほどに組み上げていました。
左大文字保存会の岡本義行会長は「きのうは台風の影響でほとんど準備ができませんでしたが、16日はよい天気になり、きれいな火がつくと思います」と話しています。
京都の「五山送り火」は、16日夜8時から、5つの山で5分おきに順番に点火されます。