綾部市篠田町 土砂崩れで複数建物倒壊や床上浸水 けが人なし

綾部市の山あいの集落では、台風の大雨による土砂崩れで、複数の建物が壊れたり、床上まで水につかったりする被害が出ています。

綾部市篠田町の山間部に広がる集落では、台風7号の大雨の影響で土砂崩れが起き、複数の建物が倒壊したり、押し流されたりしていて、住宅にも土砂や流木が流れ込んでいます。
集落に住む相根謹一さん(73)は、14日夜に近所の人から知らせを受けて土砂崩れに気づきました。
当時は雷や雨の音が激しく、自分では土砂崩れに気づけなかったということで、夜のうちに家族全員で避難したということです。
相根さんは「夜は何が起きているかわからないまま避難しましたが、朝になって帰ってきて見ると木造の小屋が遠くまで流されていたりして驚きました。これまでの雨や台風でも土砂が流れてくる程度の被害はありましたが、ここまで崩れたのは初めてです。復旧のめどがたたず、気が遠くなります」と話していました。
地元の人によりますと、倒壊したり、押し流されたりした建物はいずれも倉庫や作業場で、人は住んでいなかったということで、土砂崩れによるけが人もいなかったということです。
集落では複数の住宅で床下や床上まで水につかる被害が出ていて、地元の人たちは16日朝はチェーンソーなどを使って流木を切って撤去したり、土砂を運び出したりする作業に追われていました。