京都市 「若い世代を市内に」市営住宅をリフォーム 安く提供

市外への流出が課題となっている若者や子育て世代を呼び込もうと、京都市は使われていない市営住宅を民間事業者を通じてリフォームし、安く提供する取り組みを進めています。

京都市では、若者や子育て世代の転出が課題となる一方、市内中心部の住宅の価格は高騰し、若い世代には手が届かない状況が続いています。
そこで市は、使われていない市営住宅を民間の事業者に貸し付け、事業者がリフォームして、賃貸住宅として安く提供する全国初の試みを始めています。
7月から右京区の西京極や南区の南烏丸の市営住宅などでリフォームを順次進めることにしています。
いずれも、立地や広さなどにより4万円から8万円程度の家賃で、▼子どもの成長に合わせて間取りを変更できたり、▼家具が付いていたり、▼玄関にベビーカーなどを置ける大型収納を備えるよう、整備されることになっています。
京都市住宅管理課の西井敬太郎さんは「若者の人口流出と、市営住宅の高齢化などの課題に対する解決策となるよう進めていきたい」と話しています。
住宅は、ことしの秋から順次入居できるということで、今年度中におよそ70戸が貸し出される予定です。