京都市で14日連続の猛暑日 熱中症対策徹底を

京都府内は、3日も各地で気温がぐんぐん上がり、京都市では38度に達し、14日連続の猛暑日となりました。
4日も暑くなる見込みで、気象台と環境省は、熱中症警戒アラートを発表し、いっそうの対策を呼びかけています。

京都地方気象台によりますと、京都府内は、3日も高気圧に覆われて各地で猛烈な暑さになりました。
日中の最高気温は、▼京都市で38度ちょうどに達したほか、▼宮津市ではことし一番の暑さとなる37.9度、▼京田辺市で37.8度、▼舞鶴市で37.1度などと府内に8か所ある、すべての観測地点で35度を超える猛暑日となりました。
このため京都市は、7月21日から14日連続の猛暑日となりました。
京都市で猛暑日が続いた記録は、1942年の19日連続、2013年の16日連続に次ぎ、2018年の14日連続に並んで1881年の観測開始以来、3番目の記録となりました。
この暑さの影響で、京都市消防局によりますと、京都市内では3日午後5時までに、10代から90代までの男女あわせて7人が熱中症の疑いで病院に搬送されました。
いずれも意識はあるということです。
また、気象台によりますと、京都市の先月7月の1か月の平均気温は、29.1度だったということです。
京都市の7月の平均気温としては、▼2018年の29.8度、▼1994年の29.4度に続き、こちらも観測史上3番目に高い気温となりました。
4日も暑くなる見込みで、最高気温は京都市36度、舞鶴市37度と予想されています。
気象台と環境省は、熱中症の危険性が極めて高くなるとして、熱中症警戒アラートを発表しています。
不要不急の外出は避け、エアコンなどで室温を適切に調節し、のどが渇いていなくてもこまめに水分を補給するなど、熱中症対策を徹底してほしとしています。

【舞鶴赤れんがパークでは】
舞鶴市の「舞鶴赤れんがパーク」では、訪れた人に涼んでもらおうと、国の重要文化財に指定されている旧海軍の倉庫を、休憩所として開放しています。
舞鶴市の「舞鶴赤れんがパーク」にある、明治時代の旧海軍の倉庫群は、国の重要文化財に指定されていて、5棟のうちの2棟は、主にレンタルスペースとして活用されています。
連日の猛暑を受けてこのレンタルスペースは、予約がなければ、涼しく過ごせる休憩所として開放されています。
このうち、カフェが入っている棟では、クーラー6台を常時動かしているほか、扇風機5台を設置していて、3日は、訪れた人が冷たい飲み物を飲むなどして休んでいました。
愛知県から友人と訪れた30代の男性は「外は暑くなっていたので、涼しくて快適です」と話していました。
「舞鶴赤れんがパーク」を管理している会社の担当者は「少しでも快適にすごしてもらえるように、休憩所を設けているので、ぜひ利用してください」と話していました。