池に足浸して無病息災祈る 京都の下鴨神社で「みたらし祭」

京都の下鴨神社では、境内の池の水に足を浸して無病息災を祈る伝統の「みたらし祭」が行われ、連日多くの人が訪れています。

世界遺産に登録されている京都市左京区の下鴨神社では、毎年この時期に、伝統行事の「みたらし祭」が行われています。
平安時代に、貴族が境内の御手洗池に足を浸し、けがれをはらったことが始まりで、「足つけ神事」と呼ばれ、親しまれています。
29日も、家族連れなどが多く訪れ、池に膝までつかりながら、およそ50メートル先の端までゆっくりと進むと、火をともしたろうそくを供えて、無病息災や足腰の健康を祈っていました。
厳しい暑さが続く京都市では、午前11時までに最高気温が35度に達する猛烈な暑さとなっていますが、池の湧き水は水温が15度ほどだということで、参拝者は、ひんやりとした感覚を楽しんでいました。
京都市内から訪れた30代の夫婦は「池の水が冷たくて気持ちよかったです。来月で1歳になる息子と一緒に来られたので、この子が健康に大きく育ちますようにとお願いしました」と話していました。
「みたらし祭」は、30日まで行われています。