祇園祭 前祭の「山鉾巡行」 山と鉾の組み立て始まる

今月(7月)行われている祇園祭の最大の見せ場、前祭(さきまつり)の「山鉾巡行(やまほこじゅんこう)」に参加する山と鉾の組み立てが、10日から京都市内で始まりました。

今月17日に行われる祇園祭の前祭の山鉾巡行には、23の山鉾が参加しますが、10日は5つの鉾の組み立てが始まりました。
このうち巡行の先頭を行く「長刀鉾(なぎなたほこ)」では、京都市下京区の四条通で、およそ20人の職人たちが作業を行っています。
くぎやねじを使わず、縄で縛って部材を固定する「縄がらみ」という方法で行われ、大工が声をかけ合いながら胴体部分を組み上げていました。
長刀鉾では、11日以降、「真木(しんぎ)」と呼ばれる中心の柱が立てられるほか、豪華な装飾品の飾りつけなども行われ、12日、高さおよそ27メートルの鉾が完成する予定です。
「長刀鉾保存会」の岡本幸三さんは「いよいよかと気が引き締まります。ことしの山鉾巡行には多くの人が来ると思うが、とにかく事故のないよう無事に巡行したいです」と話していました。