京都市立中学校全生徒に給食提供検討 有識者や保護者が初会合

京都市立の中学校に通うすべての生徒に給食を提供する制度を検討している京都市教育委員会は、有識者や保護者で作る検討会議を立ち上げ、26日、初めての会合を開きました。

京都市立の中学校では、弁当を持参するか、給食かを選ぶ選択制をとっていますが、市教育委員会は子育て支援の一環として、生徒全員に給食を提供する制度を設ける方向で検討しています。
導入に向けて実施方法や課題について考えようと、市教育委員会は大学教授や保護者、それに教員などで作る検討会議を立ち上げ、26日、初めての会合を開きました。
この中で、保護者から「共働きが増えている中で、全員制の給食を希望する人は多い」という意見が出る一方、小学校の校長からは「食物アレルギーがある生徒への対応を慎重に考えるべきだ」という意見も出されました。
検討会議の座長をつとめた京都教育大学教職キャリア高度化センターの山下和美 教授は「実際に給食を始めるには、時間割を調整するなど課題も多いが、早期に実施できるよう、活発に議論していきたい」と話していました。
市教育委員会は、来年2月にかけて検討会議で議論を続け、制度の導入に向けて実施時期や具体的な方法を決めることにしています。