ウミウに綱をつけず魚を捕らせる「放ち鵜飼」 宇治市で見学会

人工ふ化で育てたウミウに綱をつけずに魚を捕らせる「放ち鵜飼」の見学会が宇治市で行われました。

「放ち鵜飼」は、従来の鵜飼とは違い、ウミウに綱を付けずに、自由に泳がせて魚を捕る漁法で、鵜匠が掛け声を合図に、ウミウを巧みに操る様子が見どころです。
11日、宇治市の公園にある人工池で、「放ち鵜飼」の見学会が行われ、親子連れなど15人が訪れました。
見学会では、人工ふ化で生まれた「ウッティー」と名付けられたウミウ9羽を、綱を付けないまま、あゆが泳ぐ池に放ちました。
ウミウが素早く水の中に潜ってあゆを捕まえて、鵜匠のもとに戻り、かごの上に乗って魚を吐き出すと、参加した人たちは、動画を撮ったり歓声を上げたりして、楽しんでいました。
京都市から家族で訪れた小学6年の男の子は「鵜匠の人がかっこよかったです。『放ち鵜飼』は、鵜匠とウミウの信頼関係が大事だと思いました」と話していました。
鵜匠の沢木万理子さんは「ウッティーたちのコンディションはよかったと思います。魚を捕る瞬間を間近で見ることができるのがおもしろみの1つだと思います」と話していました。
この見学会は、今月17日にも行われ、ことし10月と11月にも予定されているということです。