京都市のホテルの客室稼働率 ３月に続き４月も高い水準

ことし４月の京都市内の主なホテルの客室稼働率は７８.９％になり、７８％だった３月に続き、２か月連続で高い水準になりました。
外国人客が全体の半数以上と大幅に増えていますが、中国からの旅行者は、まだ戻っていないということです。

京都市観光協会が市内１１０のホテルを対象にした調査によりますと、ことし４月の客室稼働率は７８.９％で、去年４月に比べ３３.１ポイント増えました。
客室稼働率は、３月は７８％で、２か月連続で高い水準になりましたが、コロナ前の２０１９年４月の８９.９％に比べると、１０ポイント余り低くなっています。
また、外国人の宿泊者数はのべ４５万１９６６人で、全体の５５.１％を占めました。
半数以上を占めるのは、２０１９年１０月以来３年半ぶりで、水際対策の緩和によるインバウンドの回復傾向が続いていることなどが背景にあるということです。
外国人宿泊者を国や地域別にみると、▼アメリカが２３％と最も多く、次いで▼台湾が８.７％、▼オーストラリアが６.８％などとなっています。
ただ、コロナ前、多くを占めていた中国からの旅行者は、日本への団体旅行が制限されていることなどから戻っていません。
京都市観光協会は、「航空便の増便にあわせて、インバウンドも着実に増えているが、中国からの客が秋の観光シーズンまでに戻るかは不透明で、客室稼働率は７０％前後で推移するのではないか」としています。