嵯峨野トロッコ列車 トンネルで故障 乗客は歩いて駅まで移動

京都の通称、保津川の渓谷沿いを走る観光トロッコ列車がトンネルで動けなくなり、乗客およそ300人が歩いて700メートルほど離れた最寄りの駅まで移動しました。
消防によりますと、これまでのところ、けが人はいないということです。

30日午後1時半ごろ、通称、保津川の渓谷沿いを走る観光列車「嵯峨野トロッコ列車」の亀岡市方面に向かっていた車両が京都市西京区のトンネルで動けなくなりました。
消防によりますと、乗っていたおよそ300人は列車から降りて700メートルほど離れた「トロッコ保津峡駅」に歩いて移動しました。
足が不自由な人など数人は近くまで到着した消防の車両で移動し、これまでのところ、けが人はいないということです。
列車を運行する「嵯峨野観光鉄道」は、「車両が故障した」としていて、原因を調べているほか、30日終日、列車の運転を見合わせています。
「嵯峨野トロッコ列車」は、京都市右京区の嵯峨野と亀岡市の間の7キロ余りを結び観光客に人気があり、会社によりますと、動けなくなった車両はほぼ満席だったということです。