100人以上の女性を盗撮した罪 被告に懲役2年求刑

ネット上で盗撮動画を販売し、「カリスマ撮り師」と呼ばれていた被告が、100人以上の女性のスカートの中を盗撮した罪に問われている裁判で、検察は、「常習的な犯行で再犯の恐れが高い」などとして懲役2年を求刑しました。

京都市伏見区の無職、森雅紀被告(47)は、おととし(令和3年)2月から去年(令和4年)10月にかけて、京都府と大阪府内の商業施設などで、110人の女性のスカートの中を盗撮したとして、迷惑防止条例違反の罪に問われています。
森被告は盗撮動画を複数のウェブサイトで販売し、ネット上で「カリスマ撮り師」などと呼ばれていました。
23日京都地方裁判所で開かれた裁判で、検察は「改良を重ねた撮影用具で被害者に怪しまれないよう撮影するなど、極めて巧妙な犯行だ。常習的な犯行で動画の販売によって多額の収益を得ていることから被告と盗撮の関係は根深く、再犯の恐れが高い」として懲役2年を求刑しました。
これに対し、弁護側は「カウンセリングに通い、再犯防止プログラムを受けている」などとして執行猶予のついた判決を求め、裁判は結審しました。
判決は6月6日に言い渡されます。