山鉾巡行 “警備費用捻出” クラウドファンディング開始

7月に行われる祇園祭の山鉾巡行(やまほこじゅんこう)に、ことしは想定以上に観光客が増える可能性があるとして、巡行を主催する山鉾連合会は、警備費用などを捻出するためのクラウドファンディングを10日から始めました。

毎年7月に行われる祇園祭の見せ場のひとつ、山鉾巡行では、国内外から多くの観光客が訪れます。
巡行を主催する山鉾連合会は、10日、ことしの警備体制について発表しました。
それによりますと、ことしは、前祭の巡行が7月17日の祝日で、宵山も土曜日と日曜日が含まれることから想定以上に観光客が増える可能性があるとしています。
このため、群集事故などを防ごうと、山鉾の近くや主な道路での警備体制を強化します。
具体的には、去年、およそ3000万円かけ、のべ1000人以上配置した警備員を、ことしは2割から3割ほど増やす必要があるということです。
連合会では、この費用などを捻出するため、クラウドファンディングによる特典付きの寄付の募集を10日から7月18日まで行います。
特典は、5000円から10万円まで、寄付金の額に応じて手ぬぐいや観覧の特等席などが用意されているということです。
祇園祭山鉾連合会の木村幾次郎理事長は、「大勢の人に見てもらいたいが、あまりにも多くなると安全面が危ぐされる。祭りを無事終えられるよう準備を進めたい」と話しています。