コロナ5類移行 「遺族のこと忘れないで」 京都で討論会

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが8日、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行します。
新型コロナで家族を亡くした遺族などが京都で討論会を開き、日常生活が戻りつつある中でも残された遺族がいることを忘れないでほしいと訴えました。

この催しは、龍谷大学の社会的孤立回復支援研究センターや新型コロナで家族を亡くした遺族会などが7日、京都市で開いたもので、医療従事者や遺族などが討論会を行いました。
この中で高齢者施設に入所していた父親を2年前に亡くした島田招子さんが、面会が制限され、父親をみとることができなかったみずからの経験を話しました。
その上で、島田さんは、「最期の機会を奪われた遺族のつらさや悲しみをひと事と思わず、5類への引き下げのかげに残された遺族や後遺症の患者がいることを忘れないでほしい」と訴えました。
また、新型コロナの医療現場を取材しているノンフィクション作家の柳田邦男さんも登壇し、「現場で何が起きていたのかしっかりと検証することを忘れてはいけない。今後の国のあり方にも関わっていくと思うので、遺族などの発言に耳を傾けることは重要だ」と述べました。
遺族会などは、今後も遺族や医療従事者などが発言できる場を設けていきたいとしています。