自転車ヘルメット着用啓発に「妖怪チャリの怪」動画 京都府警

今月(4月)から自転車に乗るすべての人にヘルメットの着用が努力義務となりました。
京都府警では、命を守るヘルメットの重要性を知ってもらおうと、京の都に出没する「妖怪」を交えた動画を制作し、啓発を進めています。

京都府警が制作したのは、「京の都に出没するチャリの怪」と名付けた動画で、ヘルメット着用の重要性を12分弱でまとめています。
動画ではまず、髪形が崩れることを気にしてヘルメットを着用しないという人のもとに、髪を飾るのが大好きな妖怪が現れ、「ヘルメットは断固拒否」と同調します。
これに対して道路交通法を駆使して妖怪とたたかう「安倍巡査部長」が登場し、自転車に乗るすべての人にヘルメットの着用を努力義務化した道路交通法改正の背景を説明します。
京都府警によりますと、令和3年に京都府内で起きた人身事故のうち、自転車の関係する事故は896件と全体の4分の1を占めました。
また、警察庁によりますと、自転車事故では頭部のケガが原因で半数以上が亡くなっていて、ヘルメットを着用していなかった人の致死率は2.5倍高いということです。
動画ではこうしたことを紹介したうえで最後に、髪形は直せても失われた命は戻ってこないとヘルメットの着用を強く訴えていて、妖怪も納得して従っています。
動画は、京都府警の公式YouTubeチャンネルから見ることができます。