大学生らが伝統工芸品を現代風にアレンジ 京都市で展示会

京都の伝統工芸品を、今の時代にあわせた形にアレンジして展示する催しが京都市で行われています。

この催しは、需要の減少が懸念される京都の伝統工芸品の魅力を改めて知ってもらいたいと、京都産業大学の学生らが行っています。
京都市中京区の会場では、府内にある4つの工房で作られた伝統工芸品を、今の時代にあわせた形にアレンジして展示しています。
このうち、京人形の展示では、女びなと男びなの髪型や衣装を入れ替えていて、性別にとらわれない自由な装いを表現しています。
絹糸を着物や帯に縫い付ける京繍(きょうぬい)の展示では、現代の若者をイメージした部屋を再現し、その中に作品を並べることで、伝統工芸品が今の日常にもなじむさまを表現しています。
催しに参加した京都産業大学2年生の村上菜々芽さんは「京都の伝統工芸品が形を変えて、現代でも活用できる可能性を感じてほしいです」と話していました。
展示会は、入場無料で、今月18日まで行われています。