伝統産業の製品を生活に 若手職人が新商品の展示会 京都

伝統産業の製品を生活の中に取り入れてもらおうと、若手職人が知恵を絞って生み出したあらたな商品の展示会が京都市内で始まりました。

京都市では、伝統産業の製品を生活の中に、取り入れてもらおうと、10年前から若手職人を対象にこれまでにないあらたな商品の提案を募り表彰しています。
ことしは、13人の職人から提案があり、1日から、京都市左京区の「京都伝統産業ミュージアム」で展示会が開かれています。
最優秀賞にあたるグランプリを受賞したのは、およそ100年前に創業した甘納豆専門店の「カカオ豆の砂糖漬け」です。
独特な食感が特徴だということで、4代目店主が豆と砂糖だけを使う、伝統的な甘納豆の作り方を応用して開発したということです。
また、準グランプリには、家業が西陣織を扱う会社だったという22歳の大学生が考案した上下セットのガウンとズボンが選ばれました。
シックな黒地にあでやかな柄と生地の張りが、豪華な印象を与え、外国人向けに提案していきたいということです。
選考などに関わった京都伝統産業ミュージアムの大江將仁さんは、「かつては欠かせない生活道具として使われていた伝統産業の製品ですが、今は使い方を知らない人もいるのでさまざまな提案でもっと使われるようになってほしい」と話していました。
「京ものユースコンペティション2022」の展示会は、今月12日まで開かれています。