伊根町 男性がクマに襲われ大けが 親子3頭か 注意呼びかけ
9日、伊根町の山あいの集落で60代の男性がクマに襲われ、顔などに大けがをしました。
クマはそのまま逃げたということで、町が注意を呼びかけています。
伊根町によりますと、9日午後5時半ごろ伊根町野村の山あいにある集落で、60代の男性が自宅の車庫でシャッターを開けようとしていたところ、クマに襲われました。
男性は顔や腕などをひっかかれ、あごを5針縫う大けがをしましたが、命に別状はないということです。
町によりますと、クマは親子とみられる3頭でそのまま逃げたということです。
この集落では、今月に入ってから、クマのフンや柿の木をひっかいた跡が確認されていたことから、今月4日、捕獲用のおりを設置していたということです。
この時期は、例年、エサを求めるクマが集落などで目撃されていて、町は▼柿の実などはなるべく早く収穫し、▼クマの爪痕やフンを見つけたら、近づかず、町に連絡してほしいとしています。
また、クマと遭遇した際には、慌てたり騒いだりせず、背中を見せないようにしながら、建物に逃げるよう注意を呼びかけています。
クマに襲われた60代の男性は、「車庫のそばにクマがいて、人間を見て興奮したのかもしれませんが、とにかく驚きました」と話していました。