京都 仁和寺で快適に拝観できるバリアフリーを考える催し
難病や障害などのため、車いすを使っている子どもたちが寺を快適に拝観できる環境を考える催しが、京都市で行われました。
この催しは京都市右京区にある世界遺産の仁和寺が、障害のあるなしにかかわらず、快適に拝観できるようにしようと開き、8日は難病や障害のある子どもと、その家族3組が参加しました。
このうち東京から44歳の母親と訪れた5歳の男の子は障害があるため、移動には子ども用の車いすが必要だということで、建物の玄関では寺がこの日のために購入したスロープを使って中に入りました。
このあと「宸殿(しんでん)」や、国の名勝に指定されている庭などを見て回り、途中の段差を寺が用意した板や小さなスロープを使って越えていました。
また、介助のために同行した寺の関係者とスロープをどのように置けば移動しやすいかなどについて意見を交わしていました。
参加した母親は「ベビーカーでも来ることができ感激しています。子どもにはいろいろ体験させたいので、今後も寺に連れて行きたいです」と話していました。
仁和寺管財課の金崎義真 課長は「本格的な改修にはハードルが高いので、まずは仮設や簡易なもので障害がある人がお参りや見学ができるようにしていきたい」と話していました。