祇園祭の始まり告げる「お千度の儀」 稚児が祭りの無事祈る

京都の祇園祭の始まりを告げる「お千度の儀」が行われ、山鉾巡行で先頭をいく長刀鉾(なぎなたほこ)の稚児が、祭りの無事を祈りました。

「お千度の儀」は、山鉾巡行で先頭の長刀鉾に乗る稚児などが祇園祭の無事を祈る行事で、毎年7月1日に、京都市東山区の八坂神社で行われます。
新型コロナの影響で、おととしと去年は山鉾巡行が中止となり、稚児は不在になりましたが、ことしは3年ぶりに巡行が実施されることを受けて、「お千度の儀」は、例年どおり、稚児が参加して行われました。
1日は、ことしの稚児を務める小学校5年生の岡本善太くんが、禿(かむろ)と呼ばれる補佐役を務める2人の少年とともに神社を訪れました。
伝統的なはかま姿で白塗りの化粧をした岡本くんたちは、おはらいを受けたあと、「お千度の儀」に臨みました。
「お千度の儀」では、本殿の周りを3周すると1000回参拝したことになるとされていて、岡本くんたちは、ゆっくり歩いて祇園祭の無事を祈っていました。
岡本くんは、「きょうは暑い中でしたが、『お千度の儀』を自分なりに楽しむことができました」と話していました。
山鉾巡行は、「前祭」が7月17日に、「後祭」が24日に実施されます。

【山鉾巡行 感染防止・熱中症対策とり開催へ】。
新型コロナの影響で3年ぶりに実施されることしの祇園祭の山鉾巡行は、感染防止対策と熱中症対策の両方がとられることになっています。
祇園祭山鉾連合会によりますと、7月17日の前祭と24日の後祭に行われる山鉾巡行では、参加者にワクチン接種歴を確認するほか、接種をしていない人には直前に検査を受けてもらうことにしています。
一方、巡行当日は、厳しい暑さの中での開催になることも予想されるため、熱中症対策として、マスクは着用しないということです。
また、京都市観光協会によりますと、祭りを見に訪れる人に対しては、基本的な感染防止対策を呼びかけるとともに、17日の前祭では、有料観覧席を数を例年より30%減らしたうえで、それぞれの席の間隔を20センチほどあけることになっています。
24日の後祭では、新たに御池通の烏丸御池付近に有料観覧席の場所を増やし、ゆっくり座って観覧ができるようにします。
さらに、連合会では、前祭の前夜祭にあたる宵山の15日と16日では、山や鉾が設置される付近では、歩きながらの飲食は禁止するほか、山鉾によっては、例年実施している懸想品などを展示する会所の公開や、鉾内部の開放を取りやめるところもあるということです。
山鉾連合会などでは、こうした対策をとることで安全で安心な祭りにしたいとしています。