人口減少などに歯止め 京都府が移住と婚活結び付けたサポート

人口減少や少子化が課題となるなか、京都府は、府外に住んでいる人を対象に、京都への移住と府内在住者との婚活を同時にサポートする「移住婚」の取り組みを始めました。

この取り組みは、京都府が、日本婚活支援協会とともに6月から始めました。
対象になるのは、京都府内への移住と府内の在住者との婚活を希望する人で、協会の申請フォームを通じて府が設置している「きょうと婚活応援センター」に登録すると、府内に住んでいる会員の紹介を受けられる仕組みです。
また、登録の際に、移住を希望する府内の市町村を選択し、それぞれの自治体が実施する支援策の紹介など、移住に向けたサポートを同時に受けられるということです。
府が連携する日本婚活支援協会は首都圏を中心に活動し、おととしから、これまでに全国の7つの市町村と連携して「移住婚」の取り組みを行っていて、府は、協会のネットワークを生かして府内への移住と結婚の増加を目指したいとしています。
京都府では、平成16年をピークに人口の減少が続き、1人の女性が産む子どもの数の指標となる「合計特殊出生率」は、去年は1.22で前の年を下回ったうえ、全国では40番目と低い水準になっています。
府は、新型コロナをきっかけにしたライフスタイルの変化も踏まえ、こうした取り組みを通じて人口減少と少子化が続く状況の改善につなげたいとしています。