京都 自動車教習所で運転免許の自主返納を考えるイベント

高齢ドライバーに、運転免許の自主返納を検討してもらおうと、京都市の自動車教習所で、警察がイベントを開きました。

京都市右京区にある自動車教習所で開かれたイベントには、地域に住む67歳から80歳までの高齢者20人が参加しました。
はじめに、警察官と教習所の社員が腹話術の人形を使って、高齢になると視野が狭くなることや交通ルールを忘れる人がいることなどを紹介し、安全な運転をするように注意を呼びかけました。
このあと、教習所のコースに出て、免許返納後の移動手段の参考にしてもらおうと電動アシスト機能が付いた自転車や、電動カートの試乗体験が行われました。
電動カートは、くだり坂でもスピードを均一に保ったまま進むことができ、参加した高齢者は、担当者の説明を聞きながらその機能や操作性を確認していました。
参加した79歳の女性は「初めて乗りましたが、電動カートが乗りやすかったです」と話していました。
73歳の女性は「75歳になったら返納しようと思っています。そのときには電動の3輪自転車を使ってみようと思います」と話していました。
右京警察署の山本浩司 交通課長は「返納後自分の生活が成り立つか不安を抱える方も多いと思いますが、きょうの体験乗車で不安感を取り除いて、自主返納も一つの選択肢と考えていただけたらと思う」と話していました。

【高齢者の免許返納減少】。
京都府警察本部によりますと、府内で去年1年間に運転免許を自主的に返納した65歳以上の高齢者は1万952人でした。
東京・池袋で80代のドライバーが、運転する乗用車に親子がはねられ死亡する事故が起きた3年前と比べるとおよそ2000人減るなど、返納する高齢者の数は2年連続で減少しています。
一方、京都府内で去年起きたバイクや車などの車両が関わる交通事故のうち、65歳以上の高齢者が事故の第1当事者となったケースは867件で、過去最多のおよそ24パーセントを占めています。
あとをたたない高齢ドライバーの事故を防ごうと、先月からは高齢者向けの新しい運転免許更新制度がスタートし、過去に違反歴がある75歳以上のドライバーが免許を更新する際には技能検査が義務づけられました。
ただ、日常生活に車が必要で免許の返納に踏みきれない高齢者も多いとみられ、車を運転しなくても買い物や通院ができるような環境の整備をどう進めていくかも引き続き課題となっています。