交通渋滞解消に向け知事と熊本市長が初のトップ会談

熊本都市圏での深刻な交通渋滞が課題となる中、木村知事と熊本市の大西市長が初めてトップ会談を行い、まずは信号の制御や交差点の改良などすぐに行える取り組みの方向性を来月示すことで合意しました。

去年、国などが行った調査で、熊本市の主要な渋滞か所は、三大都市圏を除く全国の政令市で最も多い175か所とワースト1位で、周辺の自治体でも朝夕を中心に激しい渋滞が慢性化しています。

こうした中、17日、県庁で木村知事と大西市長が渋滞解消に向けた初めてのトップ会談に臨みました。

会談は非公開で行われ、双方によりますと、信号の制御や交差点の改良などすぐに行える取り組みを進め、熊本市中心部につながる連絡道路の整備に向けた検討を住民も交えて加速させていくことで合意したということです。

また、九州自動車道や熊本西環状道路をつなぐ連絡道路の整備などについて、国への緊急要望を行うことで一致したということです。

その上で、来月、短期的な取り組みの方向性を示すとしています。

会談のあと木村知事は「県としての大きな渋滞対策の方向性は年内に出す予定だが、現状を熊本市と分析し、すぐに対応する箇所などを相談したい」と話していました。

大西市長は「短期的な施策で急激に渋滞が減ることは難しいが、日々改善を実感してもらえる方策を優先順位をつけてしっかり進めたい」と話していました。