熊本市役所本庁舎内にある中央区役所 花畑町別館跡地に建設へ

熊本市役所の建て替えをめぐって、市は、今は本庁舎に入っている中央区役所について、近くの「花畑町別館跡地」に建てる方針を示しました。
周辺からの熊本城が見える景観の確保や災害リスクが低いことなどを理由としています。

熊本市役所の建て替えをめぐり、市は、市役所の本庁舎を市の中心部にある商業施設「サクラマチクマモト」の隣に建設する方針を示している一方、今は本庁舎の中にある中央区役所をどうするのか、検討を進めてきました。

16日開かれた市議会の特別委員会に出席した大西市長は、中央区役所について、今の市役所にも新たな本庁舎にも近い「花畑町別館跡地」に建設する方針を示しました。

理由について、区役所と本庁舎を分けて建て替えることで、事業費は増えるものの、庁舎の高さを低くして熊本城が見える景観を確保できることや浸水した場合の災害リスクの低いこと、それに市の所有地のため、地権者と交渉する必要がないことなどを挙げました。

また、本庁舎を「サクラマチクマモト」の隣に、中央区役所を「花畑町別館跡地」に建て替える場合の事業費は、概算でおよそ616億円となり、国の補助金などの活用で、市の負担額はおよそ255億円まで抑えられることを示しました。

委員会のあと、大西市長は「しっかり検討し、建て替えの基本構想を確定して、きたるべき時期に、市議会に議案を提案したい。移転後の跡地についても、市民の期待に応えられる再開発をしていきたい」と述べました。