日立造船子会社のデータ改ざん問題で工場に立ち入り調査

大手機械メーカー、日立造船の子会社2社が船舶用エンジンの燃費性能のデータを改ざんしていた問題で、国土交通省は、8日午前から、熊本県長洲町にある工場への立ち入り調査を始めました。

大阪市に本社がある日立造船の子会社、日立造船マリンエンジン、アイメックスの2社は、25年前の1999年以降に出荷した船舶用エンジン1364台で燃費性能を示す燃料消費率の測定データを改ざんしていたと、今月5日、国土交通省に報告しました。

これを受け、国土交通省は、8日から、熊本県長洲町にある日立造船マリンエンジンの工場に対し、海洋汚染防止法に基づく立ち入り調査を始めました。

午前9時20分ごろ、国土交通省の担当者5人が工場に入っていきました。

国土交通省によりますと、立ち入り調査ではエンジンの製造に関係する担当者から聞き取りを行うなどして、改ざんについての事実関係を確認するということです。

船舶用エンジンの燃料消費率のデータ改ざんは、ことし4月、大手機械メーカー、IHIの子会社のIHI原動機でも明らかになっています。