豪雨で被災したホールで復興を願うコンサート 人吉市
令和2年7月の豪雨で浸水の被害を受け、よくとしに復旧した人吉市のホールで、地元出身のテノール歌手などが出演して復興を願うコンサートが開かれました。
「ひとよし森のホール」は4年前の豪雨で2メートル以上浸水し、音響設備やピアノなどが水没する被害を受けました。
施設は、その後、復旧してよくとしの2月に再開しました。
3日のコンサートは豪雨からの復興を願ってひとよし森のホールが開いたもので、人吉市出身のテノール歌手や三味線奏者など5人が出演し、歌や演奏を披露しました。
このなかではテノール歌手の馬場貞至さんが妻の桂子さんのピアノの演奏で、人吉市をイメージした歌「球磨川」を歌いました。
コンサートにはおよそ20人が集まり、手拍子をしたり、歌を口ずさんだりしながらコンサートを楽しんでいました。
人吉市に住む80代の女性は「豪雨から再建したホールでコンサートが開催されたのはとても感慨深いです。歌声がとても綺麗で聞き惚れました。球磨川の歌を聴いて胸がいっぱいになりました」と話しました。
ひとよし森のホール代表の小川香さんは「雨が降るたびに豪雨を思い出します。『人吉は元気です』とお知らせしたいと思ってコンサートを開きました。みんな頑張っているので少しずつ復興していくと思います」と話していました。