北里柴三郎の出身地 小国町で新紙幣の発行を祝うイベント

新たな千円札に肖像がデザインされた北里柴三郎の出身地、熊本県小国町では新紙幣の発行を祝うイベントが行われました。

1853年に現在の小国町で生まれた北里柴三郎は、破傷風の治療法を開発するなど医学の発展に功績を残しました。

柴三郎の肖像がデザインされた新たな千円札は、3日発行され、小国町にある北里柴三郎記念館では発行を祝うイベントが行われました。

イベントでは記念館の館長で、柴三郎のひ孫の北里英郎さんが柴三郎の業績や人柄を紹介し、「一度決めたことはやりきる人でした。面倒をしっかり見る親分肌の人物でした」と述べました。

その後、関係者が新紙幣の発行を祝うくす玉を割りました。

この後、町の人にいち早く新しい千円札を手に取ってもらおうと、地元の銀行が協力して新千円札への両替が行われました。

両替には発行開始を待ちわびていた多くの人が列をつくりました。

小国町に住む80代の男性は「北里柴三郎は小国町の誇りなので、実際にお札を手にしてとにかく嬉しいです。これをきっかけに全国の人に柴三郎がどんな人だったか知ってもらいたいです。きょうのお札は自宅で額に入れて飾ります」と話していました。