豪雨で被災「くま川鉄道」鉄道施設を維持・管理する新法人設立

令和2年7月の豪雨で被災し、復旧にあたっていわゆる「上下分離方式」の導入が予定されている「くま川鉄道」で、鉄道施設などを維持・管理する一般社団法人の設立総会が熊本県人吉市で開かれました。

4年前の令和2年7月の豪雨で被災したくま川鉄道は、▽熊本県錦町の肥後西村駅と、▽人吉市の人吉温泉駅とを結ぶ5.9キロの区間で現在も運休が続いていて、来年度の全線開通を目指して復旧工事が進められています。

全線開通後は、▽運行業務と、▽鉄道施設の維持・管理を別会社に分ける「上下分離方式」の導入が予定されていて、25日は、人吉市役所で県や沿線などの10市町村、それにくま川鉄道などからおよそ20人が出席し、鉄道施設の維持・管理などを担う一般社団法人「くま川鉄道管理機構」の設立総会が開かれました。

この法人は来月正式に発足する予定で、今後、▽「上下分離方式」へ移行する時期や、▽鉄道施設の資産区分、それに、▽運営費の負担割合などを協議するということです。

代表理事に就任する湯前町の長谷和人町長は、「地域のみなさまに愛される鉄道になれるよう、引き続き支えて参ります」と話していました。