去年の県内設立法人は約1600社 前年より50社ほど増加

去年1年間に熊本県内で新たに設立された株式会社などの法人はおよそ1600社で、前の年から50社ほど増えました。

民間の信用調査会社、東京商工リサーチによりますと、去年1年間に県内で新たに設立された法人は1578社で、前の年から47社増えました。

地域別にみますと、阿蘇市が前の年から58.3%と最も増加し、次いで、合志市が27.7%などとなっています。

阿蘇市は、前の年に大幅に減少した反動で増加の割合が上昇しましたが、合志市は台湾の半導体メーカー、TSMC進出の影響などから増加したとみられるということです。

また最も減少したのは玉名市が38.2%、次いで、山鹿市が38%などとなっていて、TSMC進出による影響が少ないことが要因とみられるということです。

産業別に前の年と比較すると、卸売業が46.3%、小売業が20.6%増加した一方、物価高の影響を受けやすく多額の投資を要したとして、製造業は15.4%、運輸業では13.1%減少しました。

東京商工リサーチ熊本支店は「TSMCの進出で関連業種などが盛況とみられ、新設法人は増加した。地域や産業特性も加味したこまやかなプランニングや、実効性のある支援が求められる」とコメントしています。