“15分以内に逮捕を” 通信指令・無線通話を競う 熊本県警

警察官が、事件発生時の通信指令や無線での通話技術を競う大会が、県警察本部で行われました。

この大会は、事件が起きた際の初動対応を競おうと熊本市中央区の県警察本部で行われ、県内23すべての警察署から警察官が2人1組で出場しました。

競技は、凶器を持った男が高級時計店に押し入り、ガラス製のショーケースを割って腕時計10点を奪い逃走したという想定で行われました。

15分以内に容疑者の逮捕につなげることを目標に、無線でのやり取りや関係者からの聴取の適切さや報告の早さなどが審査され、会場では、県警本部からの連絡を元に警察署の通信室の警察官が現場に派遣された交番の警察官に通報内容を伝えていました。

臨場した警察官は、被害にあった店の店長から事件発生時の状況や容疑者の特徴、それに逃走手段や逃走方向などを素早く聞き取り、内容を無線で通信室の警察官に報告していました。

現場の警察官役を担当した熊本中央警察署の鬼塚響巡査は「練習の成果を出せるよう、現場の報告をした」と話していました。

通信室の警察官役を担当した熊本中央警察署の高田哲也巡査部長は「今回の競技会で培ったことをふだんから発揮できるよう、準備していきたい」と話していました。