九州FGの郡山新会長「TSMCの波及効果を取り込みたい」

肥後銀行と鹿児島銀行を傘下に持つ九州フィナンシャルグループの新しい会長に、鹿児島銀行の郡山明久頭取が就任し、記者会見でTSMCについて、「熊本での需要が大きくなる中、今後、鹿児島や宮崎にも出てくるとみられる波及効果を取り込んでいきたい」と述べました。

熊本市に本社がある九州フィナンシャルグループは、17日、新しい会長に、鹿児島銀行の郡山頭取を就任させることを正式に決定しました。

郡山会長は鹿児島市出身の67歳。

1980年に鹿児島銀行に入行し、人事部長や総合企画部長などを歴任したあと、ことし4月に鹿児島銀行の頭取に就任しています。

鹿児島市で行われた記者会見で、郡山会長は、「両行の統合効果を踏まえ、さらに一段ギアをあげるため、社員や行員が十分に力を発揮できるような体制を築いていきたい」と抱負を述べました。

また、年内に熊本県の第1工場の本格稼働を予定しているTSMCについて、「今後おそらくTSMC関連の需要は、熊本でもっと大きくなり、投資額も増えてくる。鹿児島や宮崎にも半導体関連の工場がある中、波及効果は当然出てくると思うので、グループとしてしっかり取り込んでいきたい」と述べました。