木村知事 こちょうらんをすべて回収 “違法と思っていない”

熊本県の木村知事は、知事選挙の初当選のお祝いとして贈られたあと知り合いに手渡したこちょうらんをすべて回収したと明らかにしました。
公職選挙法では、政治家が選挙区内で金品を渡すことを禁じていますが、木村知事は「違法とは全く思っていない。捨てたくないという思いで預かってくださいと明示して渡したものだ」と話しています。

熊本県の木村知事は、初当選したことし3月の知事選挙でお祝いとして贈られたこちょうらんを、選挙後に病院や福祉施設など県内の複数の知り合いあわせて7か所に手渡しました。

公職選挙法では、政治家が選挙区内で金品を渡すことを違法な寄付として禁じていますが、木村知事は「家が手狭だったので預かってもらった」と説明したうえで、回収する意向を示していました。

これについて木村知事は10日取材に応じ、当選後に知事公邸に引っ越してこちょうらんを置くスペースができ、8日までにすべてのこちょうらんを回収したことを明らかにしました。

木村知事は「預けた行為が違法とは全く思っていない。花を捨てたくないという思いで預かってくださいと明示して渡したものだ」述べ、公職選挙法には抵触しないという認識を示しました。

また、記者団から「後悔しているか」と問われると「捨てるのは忍びなかったので後悔はしていない。もし後悔するとすれば、報道によって熊本のらん農家が傷ついたら申し訳なかったと思う」と述べました。