戦時中の人々は… 今に伝える資料の展示会 熊本市立図書館

戦意を高揚するおもちゃなど戦時中の人々を取り巻く環境を伝える戦時資料の展示会が、熊本市立図書館で開かれています。

この展示会は、県内に常設の平和資料館の設立を目指している「くまもと戦争と平和のミュージアム設立準備会」が主催しました。

会場には戦時中の人々の生活や考え方を映し出す資料およそ30点が展示されています。

このうち、「共栄圏ゲーム」や「南方進出玉遊び」と名付けられたゲーム盤は、玉を打ち出したり転がしたりして遊んでいたものです。

当時の日本が東アジアや東南アジアに進出していく様子が表され、戦意の高揚が子どもたちの遊びにまで影響していたことがわかります。

また、子どもたちの「戦争ごっこ」に使われた、銃やヘルメットの模型も展示されています。

主催した団体の理事 上村真理子さんは、これまでにおよそ5千点の資料を収集しているということで「子どもを取り巻く環境を見て、戦時中がどんな時代であったかご自身で感じて欲しいです。」と話していました。

この展示会は今月16日まで行われ、その後宇城市や合志市など、県内各地を巡回する予定です。