人気漫画複製事件の初公判で会社経営者ら2人が起訴内容認める

漫画雑誌の発売前に、作品の画像をスマートフォンで撮影し複製したとして、著作権法違反の罪に問われている東京の会社経営者ら2人の初公判が開かれ、2人は、起訴された内容を認めました。

フランス国籍で、東京のアニメ関連グッズの販売会社を経営するムサ・サミル被告(37)ら2人は、ことし1月、集英社と講談社の漫画雑誌、「週刊少年ジャンプ」と「週刊少年マガジン」を発売前に入手した上で、連載されている人気漫画3作品をスマートフォンで撮影し複製したとして、著作権法違反の罪に問われています。

27日、熊本地方裁判所で開かれた初公判で、2人は、「すべて正しいです」などと述べ起訴された内容を認めました。

冒頭陳述で検察側は「ムサ被告は、SNSを通じ、氏名不詳の人物から『発売前の漫画の画像を送ってくれれば、被告の会社の宣伝を行う』と連絡を受け、発売前に2人で、相手に指示された漫画を撮影して、画像を送信するようになった」と述べました。

その上で、「2人は遅くともおととし3月ごろには撮影した画像がいわゆる“早バレ”サイトやSNSに掲載されていることを確認しながら、画像の送信を繰り返していた」と指摘しました。

次の裁判は7月10日に開かれる予定です。