川辺川ダム建設受け入れ表明 反対派住民が五木村に撤回求める

熊本県を流れる川辺川に国が計画しているダムについて、ダム建設に反対している住民が、建設の受け入れを表明した五木村の村長に対し、表明の撤回を求める抗議文を提出しました。

熊本県を流れる球磨川の治水対策として、支流の川辺川に国が建設する予定の流水型ダムについて、五木村の木下丈二村長は、先月、「流水型ダムを前提とした村づくりに向けて新たなスタートラインに立つべきと判断した」と述べ、建設を受け入れる考えを表明しました。

17日は、建設に反対している住民2人が五木村役場を訪れ、木下村長が受け入れる考えを表明したことは「住民の話し合いを踏まえたものではない」などとして、村長に対して、受け入れ表明の撤回を求める抗議文を提出しました。

抗議文には「村の将来を左右する重大な件に関しては、事前に村民にはかり、村民の話し合いの結果を踏まえて判断すべきものだ」などと記されています。

抗議文を受け取った五木村ダム対策課の土肥整二課長は「内容を村長に伝えた上で、今後どう対応するか、できるだけ早く検討したい」と述べました。