大津高校のサッカー部員含む複数の生徒が飲酒や喫煙などで調査

強豪で知られる熊本県立大津高校のサッカー部の部員を含む複数の生徒が、飲酒や喫煙などをしていたことが学校への取材でわかりました。

大津町の県立大津高校によりますと、今月1日、学校に匿名で「サッカー部の部員が飲酒などをしている」といった情報が寄せられたということです。

学校が調査したところ、サッカー部員を含む複数の生徒が、飲酒や喫煙、それにパチンコ店への出入りを認めたということです。

学校は、該当する生徒に指導を行っているとして、人数や時期、場所、処分の有無などについて明らかにしていません。

大津高校のサッカー部は強豪として知られていますが、現時点では、サッカー部の監督への処分や活動を自粛するなどの措置はとらないとしていて、今月始まる熊本県の高校総合体育大会には、不祥事を起こした部員は関わっていないとして出場予定だということです。

大津高校は「大変重く受け止めている。改めて生活指導などを通じて、社会で信頼されるような人材育成に努めたい」とコメントしています。

大津高校のサッカー部では、1年生だった男子部員がおととし、全裸で土下座をさせられる問題があり、当時の上級生2人が先月、強要の疑いで書類送検されたほか、県教委が第三者委員会を設置し、調査を進めています。

大津高校の高木慎二教頭は、17日行われた県立学校長が集まる会議のあと、記者団に対し、「大変重く受け止めている。いじめ問題以降、改善に努めてきたが、浸透していなかった部分があると思う。今後、全生徒に対して日々の生活や1つのことに打ち込む大切さなどをしっかり指導していきたい」と述べました。