阿蘇山 噴火警戒レベル「1」に引き下げ 福岡管区気象台

熊本県の阿蘇山について、福岡管区気象台は火口からおおむね1キロの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性が低くなったとして、噴火警戒レベルを火口周辺規制を示す「2」から、「1」に引き下げました。
気象台は引き続き、火口周辺での火山ガスなどに注意を呼びかけています。

福岡管区気象台によりますと、阿蘇山では、ことし1月23日、山体膨張を示す地殻変動が認められるなか、火山ガスの放出量が一日あたり2000トンと多い状態を観測し、基準を上回ったことから、噴火警戒レベルが火口周辺規制を示す「2」に引き上げられていました。

その後、火山ガスの放出量は減少し、そのほかの観測データにも火山活動の活発化を示す変化が認められていないことから、気象台は、26日午前11時、中岳第一火口からおおむね1キロの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性が低くなったとして、火口周辺警報を解除し、噴火警戒レベルを「活火山であることに留意」を示す「1」に引き下げました。

気象台は、引き続き、火口周辺での火山ガスなどに注意するよう呼びかけています。

噴火警戒レベルの引き下げを受けて、阿蘇市などでつくる協議会は、26日午後1時に、火口から半径およそ1キロの範囲の立ち入り規制を解除し、火口見学を再開することを発表しました。