人吉 災害公営住宅で火災を想定した避難訓練  

令和2年7月の豪雨で被災した人たちが暮らす人吉市の災害公営住宅で、火災を想定した避難訓練が行われました。

訓練が行われたのは、人吉市相良町に去年建設された災害公営住宅「市営相良団地」です。

団地には117世帯、228人が暮らしています。

21日は団地ができて初めての訓練が行われました。

訓練は5階の部屋で火災が発生した想定で行われ、部屋から煙が出ているのに気づいた住民が大きな声で「火事だ、火事だ」と周囲に知らせ、住民たちは階段を使って1階まで避難しました。

消防署からはしご車などが到着すると、署員が逃げ遅れた住民を救助して安全な場所まで避難させました。

このあと、住民たちは消火器を使った消火訓練を行ったほか、AEDの使い方を学びました。

訓練が終わったあと、消防署の担当者は「多くの火災は不注意から発生しています。火災が起きた場合は早い初期消火、早い通報、早い避難の3つを心がけてください」と呼びかけました。

市営相良団地の自治会長を務めている日隠雅生さんは「避難の手順に戸惑いもありましたが、これからも火災が起きないようにしたいと思います」と話していました。